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2023年2月12日(日)「青ヶ島シンポジウム」開催決定!!


「青ヶ島ガイダンス in TOKYO 2020」以来、実に3年ぶりに都内でわたしたち青ヶ島還住太鼓の主催イベント「青ヶ島シンポジウム」を開催いたします!


2月12日(日)「青ヶ島シンポジウム」へのご参加はオンライン事前予約(先着順)をお願いいたします。


2022年度、還住太鼓は島内でのいつもの活動を継続しながら、東京都の実施する東京宝島アクセラレーションプログラムに応募して助成支援をいただき、青ヶ島の郷土文化を継承・発信していくための様々な取組みにチャレンジしてきました。


8月、島内外のコロナ禍も少し落ち着いたタイミングで伊豆諸島の新島へ研修訪島の旅に出ました。新島で地域おこしや移住相談などを担い活躍されている一般社団法人OIGIE代表の小澤里江さんにお世話になり、新島の暮らし・文化を支える様々な場所や人を訪ねました。現代的な生活とのギャップのなかで、失われつつある島の郷土文化をなんとか保全し活用していこうとする地域の姿勢から、たくさんのことを学び交友をあたためる機会になりました。

新島ではソウルフードである「くさや」のおもしろさ、地元の食事を支えるお店のバリエーションの豊かさとおいしさに感動しました。食べることはひとが生きていくうえで最も重要な営みです。その土地のものを食べることは、何よりもダイレクトにその地域の文化を身をもって経験できる貴重な機会だなと改めて感じました。

 青ヶ島の郷土文化を語るうえでも、暮らしの知恵の結晶である郷土料理は欠かせないのですが、、残念なことに現代的な食生活の中で郷土食は食卓にのぼる機会を失って行き、作り方もなかなか受け継がれていません。島出身の私でも島のお年寄りにいただきものをしない限り、なかなか食べる機会はありません。

 太鼓を叩くのとはだいぶ違った活動におもわれるかもしれませんが、ひとつの太鼓を囲み芸能を楽しむ様子と、ひとつの食卓を囲み団らんする様子には、相通じるあたたかさと幸せを感じます。太鼓を囲む輪ができるとき、そこに郷土の食も一緒にあるようにできたらなぁ、、郷土文化の担い手としての新たな目標ができました。


10月、青ヶ島の郷土食の中で最も古くからある「いもつき」と「塩辛」の調理を伝授していただく様子を映像として記録する試みを実施しました。長年の経験に裏打ちされた貴重な郷土料理のレシピを伝授してくださったのは、青ヶ島の老舗民宿「ビジネス宿・中里」の元女将の菊池順子さん。小さいころから親を手伝って覚えた島料理の豊かな経験と長年お客様を相手に厨房を切り盛りされた料理への工夫と技術を惜しみなく教えていただき、とても素晴らしい体験ができました。映像の撮影製作は、八丈島に移住して「伊豆諸島シネマセンター」を設立、ドキュメンタリー映画の製作や上映会を企画して地域の文化活動を活性化している映画監督の大澤未来さんが引き受けてくださいました。

コロナ過で止まってしまっていた気持ちとアクションを、あたたかい交流を通して少しづつ取り戻しながら進んだ2022年。そしていよいよ今年度の集大成として「青ヶ島シンポジウム」を2023年2月12日に開催します。




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